クモタケといえば、パステルパープルの太長い綿棒が地面からにょっきりはえているちょっと不気味な(個人的な感想です)キノコである。
どうですか?綿棒に見えます?
キノコの本体は「キシノウエトタテグモ」から生えるため、いわゆる材木や落ち葉を分解するキノコではなく、冬虫夏草と呼ばれる、変わったキノコの仲間だ。
このクモタケのいいところは、「キシノウエトタテグモの生息を確認できる!」といったところにある。
以前撮影したものだが、袋の中に入っているクモに菌糸がまきついている
キシノウエトタテグモは、地中に穴を掘り、潜んでいるが、さらに特徴的なのは地面すれすれにマンホール状のフタを用意すること。そのフタが実に地面とそっくり!コケまではえてしまうと相当じっくり探す気がないと見つけられない。
でも、このクモタケが生えると、マンホールを持ち上げ、「ここにいたよ!(もう死んでいるからね)」と主張してくれるのだ。
いちおう、埼玉レッド2011植物編によると飯能市・秩父市・滑川町に生息しているようだ。
今回私が見つけた場所は 熊谷市柴・熊谷市押切・熊谷市南河原。なんとなく、キシノウエトタテが生息しているように思ってなかった場所だったのでびっくりした。ま、自分のフィールドワークが足りないだけだけど。
その他にも、以前勤めていた小川町でも確認している。以外と両種とも見つけられないだけでいるのかもしれませんね。
ちなみに、クモタケに頼らずとも、キシノウエトタテグモのとっておきの確認方法を開発した!
それは「ブロワーで地面を吹く!」ってことである。ブロワーで風を強く送ると、地面すれすれのマンホールのフタが、ペラペラとめくれて発見が容易になる!どうしてもキシノウエトタテグモを見つけたい人はおためしあれ!
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