今年は、今まで気づかなかった生きものへの発見が楽しかった。
その中でもいくつか「おぉ! これは!」というのがあったので、歳末大出血で掲載していきたい。
夏頃からPCの調子が悪くてとか、気ぜわしくて記事にできなかったとか、言い訳的なものでもあるがw
熊谷市大原のとある場所で、植木を触っていたところ、なにか「ぴょん」とびだすウンカヨコバイ系のムシを発見。緑色だからアオバハゴロモあたりだろうな、と勝手に思っていた。
そうこうしているうちに、何匹かとびだすものだからふと気になり、手に取ってみた。「え?こんなにアオバハゴロモって彩色豊かだっけ?」
あわてて、採集し正体のわからぬままに、持ち帰った。
後日、カメムシ類に詳しいN氏に連絡を取ったところ「ヘリチャハゴロモでいいのではないか」との返信を受け取った。
撮影をしながら、あまりのトロピカル感にうっとりしてしまう。
かっこいいムシ!外来種だけど……
調べてみると2015年に名古屋市あたりで発見された比較的新しい外来種のようだ。
熊谷市では初だと思われるので、一応記しておきたい。
2023年11月8日、熊谷市大原のシラカシより飛び出た個体を確認し、採集した。翌9日には植栽のウバメガシより2個体を発見し、採集した。また、ウバメガシには本種の卵とみられる、白いワックスのついた卵塊も見られた。
後日、卵塊を調べたところ、サルスベリ、ベニカナメ、キンモクセイ、シラカシ、ウバメガシと同種と思われる卵塊が確認できた。
本種が産卵したと思しき卵塊が多数見られたため、すでに侵入している地域と同じく、今後個体数を増やしていく可能性があり、増減についてしっかりと見守っていきたい。
採集データ
埼玉県熊谷市大原 2023.11.08-09 3exs
引用:2015年12月号「月刊むし」日本未記録種のアオバハゴロモ科の一種を名古屋市で確認 間野隆裕・杉本由紀雄
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